ニャッシャソゲームイズム

このブログでは僕が主にゲームやアニメを通じて得た感想などを記していきます。

記事はゲーム85%:アニメ10%:その他5%くらいの割合になる予定です。
【注意】 このブログは「ネタバレしながら思いっきり語る場が欲しい!」 という動機で始めたためネタバレが多めです。ご了承ください。

ゼノブレイド3の解釈まとめ 3.世界観設定の考察

はじめに

(上記は冒頭記事「はじめに」へのリンクです。先にこちらを読んでいただくと後の内容が理解しやすくなるかと思います。)


この記事では前2つ、物語の解釈と聖書的解釈で拾いきれなかった考察の中で僕が個人的に重要だと感じた物をまとめます。
アイオニオンという世界がどういうものだったのか、ゼノブレイド3という物語がなんだったのかひも解いていければと思います。

 

その性質上、前2つの記事より断定しにくい部分も多くなっていきます。論理だてて説明するつもりではありますが、あくまで僕が個人的に感じた内容だと踏まえて読んでいただければと思います。
また、内容的に前2つの記事で言及した内容を踏まえた部分も多くなってきます。
リンクを貼っておきますので未見の方は先にそちらから読んでいただけるとこの記事の内容がわかりやすくなるかと思います。

 

1.物語の解釈
2.聖書的解釈

 

 

さて、本題に入る前にこの記事の各章の目次を載せておきます。ちょっと長くなったので各章に飛べるようにしておきます。

 

■シュルクとレックスの正体

■オリジンに宿る"神なる者達"の正体

■ケヴェスとアグヌスの兵士たちは何者なのか

■「ゼノブレイド」の世界を形作る「想い」について

■ラッキーセブンを投げ捨てた理由

■「ノア」

 

 

シュルクとレックスの正体

ゼノブレイド3のDLCでは過去作の主人公、シュルクとレックスが登場しました。
3本編の内容からすると巨神界とアルストは消滅したか時間が止まっていたか、そのどちらかのように描かれていましたが彼らはどのようにしてアイオニオンの世界にやってきたのでしょうか?

また、メリアちゃんの私室にモナドREXが置いてありましたが、3本編の時点ではシュルクはオリジンの依り代となっています。DLCの時にモナドREXが誰かの手に託されたような描写もそんな暇もなかったように思えますが、なぜメリアちゃんの私室においてあったのでしょうか?


さて、これらの疑問を紐解く上でまずアイオニオンという世界の成り立ちを整理しましょう。

僕はこの記事の1章「物語の解釈」で

・オリジンは巨神界とアルスト、2つの世界の人々の記憶や魂(=想い)の集合体である

・オリジンには2世代前の世界である「クラウスの世界」の記憶情報まで存在する

 

と言及しました。そして、実際にオリジンの核となっていたウーシアは「クラウスの世界」を創造しようとしていました。

つまりオリジンは記憶情報を元に過去の物を創造することができるんです。


そしてシュルクモナドREXをアルストやアイオニオンの世界の武器、ブレイドと同じように何もない空間から取り出しています。
巨神界ではそのような行為はできませんでしたよね。
アイオニオンにいるシュルクは巨神界ではできないことをやっているんです。
さらに言うならばアイオニオンにいるシュルクモナドREXは他のアイオニオンの人間、ケヴェスやアグヌスの兵と同じく"ブレイド"となっているのです。

だとするならこうは考えられないでしょうか?
3DLCのシュルクはオリジンの記憶情報を元にアイオニオンに創造された存在ではないかと。


そしてその説を裏付ける内容の会話が3DLCに存在します。

 

それは「妹」というムービーでのエイとシュルク、レックスの会話です。
この会話ではエイとアルファに関する事の顛末が明かされるムービーです。物語でもかなり重要な場面だというのはDLCをやった方ならわかると思います。

また話の内容としてはその直前、「慟哭」というムービーでナエルが仲良くしていたカイラという女の子がケヴェス兵に殺され、ナエルは「古き世界の命」であるケヴェスとアグヌスの兵士を憎んでいた。その心の隙間をつけ込まれてナエルはアルファの依り代になった。
という話から展開している物です。

 

それらを踏まえた上で「妹」のムービーの後半部分、エイとシュルクとレックスの会話の重要な部分を抜粋します。
※説明を分かりやすくするため一部注釈をつけます

 


エイ「ウーシアは裁定者だった
しかしロゴスとプネウマの存在、意見と言ってもいい
それがあって初めて機能する」


レックス「つまり、二人を欠いた状態ではただの機械に過ぎない」


エイ「元のボクはクラウスの影響を、その後悔の念を受けてあの世界(※巨神界)に誕生した

それ故君たちに協力できた
彼はもういない
残されたボクはただの機械

ただの機械は冷淡だ
だから、この世界(※アイオニオン)を消去しようとしたんだ

新たな未来を創るためには
過去に固執し、今に留まろうとする雑音
君たちの命は不要だとね

ウーシアは新たな命であるシティーの人々のみを救うべきだと結論した
ウーシアはアルファを名乗りシティーの人々を導き新たな世界へ旅立とうとした

古き世界全てを消し去って」

 

 

アルファは「古き世界の命」であるケヴェスとアグヌスの兵士、そしてそれを従えるメビウスを消し去ろうとしました。
それはカイラを殺されたナエルの望みでもあるんです。


しかし、そうなるとエイの会話のこの部分に矛盾が生じるんです。
「新たな未来を創るためには
過去に固執し、今に留まろうとする雑音
"君たち"の命は不要だとね」


…おかしくないですか?
エイはこの時シュルクとレックスと会話しているんです。
なのに"君たち"の命は不要だと、アルファの考える「消えるべき命」にシュルクとレックスが含まれると明言したんです。

つまり、メビウス+ケヴェスとアグヌスの兵士とシュルク、レックスを明確に同列として扱っているんです。
「過去に固執し、今に留まろうとする雑音」
という表現からもそれは明白かと思います。
3本編でもDLCでもメビウスってそういう「思想」を持つ存在として扱われていましたよね。


けど、シュルクとレックスはもちろんメビウスではありません。
メビウスのように過去に固執しているわけでも、今に留まろうとしているわけでもありません。


つまりシュルクとレックスの持つ「思想」はアルファから「消えるべき命」と認識される理由にはなり得ないはずです。


だとしたら文脈的には「古き世界の命」と認識される理由は一つしかありません。
すなわち彼らがケヴェスやアグヌスの兵たちと同じアイオニオンという世界の命だということです。


元が違う世界から来たというのだったら同列には扱えないかと思います。
「古き世界の命」というよりは「別の世界の命」となるわけですから。

実際にエイの会話内では巨神界を「あの世界」、アイオニオンを「この世界」と呼び分けて区別しています。そして「(アルファは)"この世界"を消去しようとした」と述べています。巨神界とアイオニオンが区別されているとしなければ文脈として不整合が生じます。

 

長くなってしまいましたが、以上のことを踏まえるのならシュルクはオリジンの記憶情報を元にアイオニオンに創造された存在であると考えるのが妥当かと思います。
レックスやリベレイターの面々も同様と考えるのが自然かと思います。


また、そう考えた際にメリアちゃんの私室にモナドREXがあったことの理由も説明できるかと思います。
3のエンディングではハナが登場します。どうやら彼女は世界改編の影響を受けなかったようです。

彼女は機械です。だとするなら同じく機械であるモナドREXもそのままの形でアイオニオンに流れ着いたのではないでしょうか?


モナドREXはメリアちゃんにとって数少ない元の世界との繋がりの象徴だったのかもしれません。

 

 

■オリジンに宿る"神なる者達"の正体

3DLCのムービーの1つ「コアクリスタル」ではエヌが終の剣を持っていることに対してゼットがこんなセリフを言います。

「終の剣、因果を否定し揺らぎをもたらす存在
何故あの男の手に渡ったのか
オリジンには"神なる者達"の意志が満ちているようだな」


また、レックスが自分たちが過去の記憶を持っていることに対して
「自分たちが過去の記憶を持ってアイオニオンに存在するのはきっとそういう役割を与えられたからなんだ」と語ります。
まるで彼らに役割を与えた存在がいるかのようです。


このようにゼノブレイド3では度々ゼットとはまた違う、いわば上位存在のような意志の存在が示唆されます。
では、この"神なる者たち"の正体はなんなのでしょうか?

 

注目していただきたいのはゼットの台詞のここです。
「オリジンには"神なる者達"の意志が満ちているようだな」

 

どうやらこの上位存在はオリジンに宿っているようです。


そして、先ほども少し言及しましたが僕はこの記事の1章「物語の解釈」で
・オリジンは巨神界とアルスト、2つの世界の人々の記憶や魂(=想い)の集合体である
・オリジンには2世代前の世界である「クラウスの世界」の記憶情報まで存在する

 

これらの事実からオリジン及びオリジンから創りだされたラッキーセブンは
過去から今に至るまでのみんなの記憶と魂、すなわち想いの集合体と結論づけました。

 

だとすれば答えは見えてこないでしょうか。
「"神なる者達"の意志」とはすなわちオリジンに宿るみんなの想いだと僕は考えています。


ではなぜ彼らはそんなことをするのでしょうか。
ここからは僕個人の感じた内容です。物語の内容を断定するわけではありません。ということを踏まえた上でお話しします。


同じく1章「物語の解釈」で僕は「ゼノブレイド3はみんなの想いを授かったノアという胎児がこの世に生を受けるまでの物語」だと述べました。


だから、「みんな」がそんなことをするのは最終的にはすべてノアが未来に進むことを決意するため」なんだと思います。

 

オリジンにはフィオルンやホムラ、ヒカリもいて、ダンバンさんにリキ、カルナにラインにジークにメレフにサイカカグツチにトラに…挙げ出したらキリがないくらい、「みんな」がそこにいると思うんです。


エヌが終の剣を持っているのも「みんな」が今の彼にはそれが必要だと思ったからなんだと思います。
シュルクとレックスがアイオニオンに存在するのも「みんな」がきっと2人の手助けが必要だからと思って送り出してくれたんだと思います。


彼らは、「みんな」はノアという赤ちゃんがこの世に生まれてくることを応援してくれているんだと思います。


最終決戦の場でレックスは「"二人"がいてくれれば…」と言っていました。
たしかに"二人"、ホムラとヒカリはあの場にはいなかったかもしれません。
ですが、二人の想いはあの時、絶対に彼らと一緒に戦ってくれていたんだと思います。


なんてことはないんです。
結局は全部、生まれてくる"赤ちゃん"のことを想って「みんな」が応援している、そういう話なんだと僕は思います。

 

 

■ケヴェスとアグヌスの兵士たちは何者なのか

アイオニオンに生きる人たちの中にはシュルクやレックスがいます。一方でコパムの孫娘、つまりパオラちゃんの娘であるコパミさんがいたりハイエンターやマシーナの混血化が進んでいるように時代的にはシュルクやレックスの時代よりかなり先でなくてはおかしいような人間がいます。

 

それはなぜなのでしょうか?それを考えるにはやはりアイオニオンの世界の成り立ちについて考える必要があります。

 

先ほどから述べているように
・オリジンは巨神界とアルスト、2つの世界の人々の記憶や魂(=想い)の集合体である
・オリジンには2世代前の世界である「クラウスの世界」の記憶情報まで存在する
・オリジンのコアであるアルファは実際に「クラウスの世界」を創造しようとした。

つまり、オリジンは記憶情報があれば過去の物でも創造できる
という内容を言及しました。

 

また、物語的には過去と未来が本質的に同様の物であることが示唆されています。

 

以下はエイの「未来」に関する台詞です。
「未来は決まったものではない。もし(未来視ができるエイが)未来の姿を告げたとして、それは一つの可能性、朧な姿でしかない」
未来は人の意志によって変えられる朧な物であるということが示されています。

 

またエンディングでのエイの「過去」に関する台詞
「ボク達が依り代となることでゼットはその力を増すだろう。今回のこともオリジンに関することも朧な記憶となっていく。」
こちらの台詞は正確には3DLCの顛末が後世に伝わっていないことの理由づけになっています。

 

しかし、7人目の始祖(ウロボロスストーンのゲージからすると恐らくリクのこと)の記録が残っていないように過去もまた人の意志によって書き換えられる朧な物であるという風には考えられないでしょうか。


同じく六氏族の始祖の像の説明ではリンカはレックスの自由奔放な気質を受け継いだと書かれています。ですが彼女はむしろかなりキッチリしたタイプだったかと思います。

 

他にも六氏族の像は3DLCの内容と食い違う部分がいくつか見受けられます。そういった点でも「過去もまた人の意志によって書き換えられる朧な物である」と考えられないでしょうか。


ゼノブレイド3が"永遠の今"という大きな輪廻の物語だという点からしても、過去と未来が本質的には同様の物だという考え方はそこまで不自然な物でもないかと思います。


話がそれましたが本題に戻ると過去と未来が本質的には同様の物でありオリジンが過去の物を創造できるのならオリジンは未来の物も創造できるとは考えられないでしょうか?

 

なぜそんなことを考えたかというとエイの持つ力、「未来視」の存在です。「未来視」は設定的には世界を構成する根源元素、エーテルの流れを読み取ることで未来を予測する仕組み、というのがゼノブレ1においてウーシアことアルヴィースによって語られています。

 

つまり、必要十分な情報を得られれば未来の情報を知ることはできます。そして、オリジンには過去の世界の全ての情報が蓄積されています。さらにオリジンのコアとなっているのは他ならぬウーシアです。

 

1&2のED後、世界が融合するより以前の巨神界やアルストならいざ知らず、かつての巨神界のようにウーシアが核となって生まれたアイオニオンの世界で未来の情報を知ることはそんなに難しいことではないのではないでしょうか。

少なくともかつての巨神界でザンザは古代ハイエンターによって封印される際に何千年も後にシュルクが生まれることを未来視しています。

 


それらを踏まえるとシュルクやレックスたちとコパミさんやケヴェス、アグヌスの兵たちがアイオニオンに存在しているのはアイオニオンには過去の人間も未来の人間も同時に存在できるからだと考えられないでしょうか。

 

1章「物語の解釈」で僕は「ノア達ケヴェスとアグヌスの兵は想いと命をまだ託されていない胎児のような存在」であると言及しました。

そういった観点からしてもケヴェスやアグヌスの兵にまだこの世に生を受けていない未来の人間が存在すると考えるのはそんなにおかしいことではないと思います。

 

 

■「ゼノブレイド」の世界を形作る「想い」について

先ほどの章、「シュルクとレックスの正体」でハナなどの機械類は世界改編の影響を受けていないようだと言及しました。

 

それはなぜなのでしょうか?それを知るにはこのゲームでの「機械」が何を意味するのかを考える必要があります。

 

同じく「シュルクとレックスの正体」の章で抜粋したエイの台詞にこのような物があります。

「元のボクはクラウスの影響を、その後悔の念を受けてあの世界(※巨神界)に誕生した

それ故君たちに協力できた
彼はもういない
残されたボクはただの機械

ただの機械は冷淡だ」

 

また、3DLCではシュルクがニコルに「機械は人殺しの道具にも人を守る道具にもなる。それは使う人の想い次第だ」と諭すシーンがあります。


これらをまとめるとこう考えられないでしょうか?
「機械はそれ自体には想いは存在しない。そこに使う人の想いが注がれることで初めて意味が生まれる物である。」

 

機械そのものには「想い」はないんだと思います。だから使う人の「想い」が必要なんだと思います。実際、「想い」を持たないアルファでは真に自身の力を引き出せないからナエルを依り代に求めたと言及されています。


一方で、アイオニオンの世界や人間というのは「想い」を元に形作られる存在なのです。人々が「想い」によって未来へ進む意志を得るというのはゼノブレイドシリーズを通して描かれてきたことかと思います。


また、オリジンが「想い」の集合体であるというのはこの記事でも何度も言及してきました。だから、オリジンという「想い」を元に創造されたアイオニオンもまた「想い」によって形作られた世界だと言えると思います。


そして実はこの考え方、実在する哲学論と同様の考え方なんです。
その哲学の名前はモナドの哲学と言います。

 

モナドの哲学」はライプニッツという哲学者が考案した物ですがすごくざっくりした内容としては「この世界のあらゆる事物はモナドという精神の力によって成り立っている」といった考え方です。

科学的に近い概念で言えば原子みたいな物ですかね。

 

要するに世界はモナド=想いで形作られてる、みたいな話なんです。
(僕も詳しいわけじゃないのでその認識で完全にあってるかは分からないですが)


ゼノブレイドでは世界を構成する要素を全部まとめてエーテルと呼んでいます。つまりエーテルモナド=想いってことなんじゃないでしょうか。


そしてエーテルとは違う、無機質な物質から作られた機械は世界改編の影響を受けなかった。そういうことなのかもしれないです。


そしてこれはおそらく1の頃から存在している世界観かと思われます。1は「機械」との戦いを描いた物語だったので。

 

 

■ラッキーセブンを投げ捨てた理由

先ほど述べた通り僕はオリジン及びそこから創り出されたラッキーセブンを「過去から今に至るまでのみんなの記憶と魂、すなわち想いの集合体」と結論づけました。しかし本編のエンディングでノアはラッキーセブンを投げ捨てています。そんな大切なものをなぜ投げ捨てたのでしょうか?

 

僕としては「ノアにはもう必要ないから」だと考えています。

 

ゼノブレイド3は「想いを託されたノアが未来を切り開く物語」です。ラッキーセブンが「想い」の集合体であり「未来を切り開くための力」だとするのなら未来へ進むこと、すなわち「生まれること」を決めたノアはもうその力を借りる必要はないのだと思います。

 

一方できっとこれからアイオニオンを訪れることになる人もいるのだと思います。(アイオニオンという世界がまた創造されるという話ではなく物語の比喩的な話として)

だからノアはこれからアイオニオンを訪れるその人たちの力になるようアイオニオンの世界へラッキーセブンを還したのだと思います。すなわちノアもまた、未来の人へラッキーセブンを託したんです。
きっとノアもまたラッキーセブンの一部になるのだと思います。シュルクやレックス、「みんな」と同じように。

 

 

■「ノア」

さて、この記事の最後はノアの正体がなんだったのかについて言及したいと思います。ノアはゼノブレイド3の主人公です。彼やケヴェス、アグヌスの兵は「胎児のような存在」だと述べました。ではそんな中でアイオニオンという輪廻の中心にいた彼はいったい何者だったのでしょうか?その正体は何だったのでしょうか?

 

繰り返しになりますがここは僕が個人的に感じた内容です。
特に主人公の正体というのは基本的には物語の根幹に関わる内容になると思います。作者としても人それぞれ、思い思いに受け取って欲しいとあいまいにしている部分もあるかと思います。


ここに関してはあえて断定的な情報を出しません。これを読んだ方、ゼノブレイド3をプレイした方がどう受け取るか次第です。その上でもし何かゼノブレイドの物語を読み解くきっかけになれば、と思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論から言いますが


ノアは普通の男の子だと思います。


ゼノブレイド3でノアは自分の選んだ道に対してそれが本当に正しいのか悩んで後悔して、その中でみんなから想いを受け取って未来へ進むことを決めました。


けどそれって普通の人間として生きてたら当たり前に起きることじゃないですか。


僕も、おそらく今これを読んでいる方も。


シュルクという英雄でさえ「自分があの時、神になる選択肢を選んでいれば今と違った物になっていたのではないか…」と後悔するくらいなんです。

 

けど、人間ってそういう生き物じゃないですか。だからノアも普通の人間なんだと僕は思うんです。

 

たまたまミオという女の子に出会って

 

たまたまその子に恋をした。

 

どんな時代、どんな場所にでもごく普通にいる「普通の男の子」なんだと思います。

 

彼がアイオニオンという輪廻の中心になっていたのは単なる偶然かもしれません。けどその偶然を「運命」と呼ぶのなら、それは必然だったのかもしれません。

それが「ノア」だったんだと僕は思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…以上が世界観設定の考察になります。

 

あとがきのような物になりますが冒頭でこの記事は前2つの記事で拾いきれなかった考察をまとめた物と書きました。個人的にはこの3つ目の記事は「その他」みたいな感覚で書いたんですが結果的に一番分量が多くなってしまいました。


実は僕が感じた中でまだ語っていない考察はそこそこあります。それくらいゼノブレイドという物語は詳細な部分にまで意味があるということなんだと思います。

 

僕が気づいていないだけでまだまだ色んなところに意味があるのだと思いますし、それによって僕の解釈が変わってくることもあるかと思います。

物語の考察とはそういった作者が伝えたいことを読み解いていくための手段のようなものだと僕は思っています。

 

僕が今回この記事をまとめた理由もこのゲームの物語を考察していく上で感じた気持ちを大切にしまっておきたかったからなんです。
やっぱり、僕もゼノブレイドのファンなので。

そしてこれを読んだ方が何かを得られたのなら記事を書いた僕としてはこれ以上ないことです。


以上、ゼノブレイド3の解釈まとめでした。

 

 

 

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はじめに

1.物語の解釈
2.聖書的解釈
3.世界観設定の考察(この記事)

 

 

 

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